日本ハム大谷翔平投手(21)が今季初の9回完投で、登板6戦目にして初勝利を飾った。

 2回までに大量5点の援護を受けながらも、その直後の2回裏。4安打を集中されて2四球も絡み、一挙4失点。2回までに今季6試合目の登板でワースト失点を喫した。楽勝ムードが一変するような展開。一気に1点差へと詰め寄られたが、3回以降は無安打、無失点としのいだ。

 直球の最速は158キロながらも、主体として変化球を生命線にロッテ打線の反撃をしのいだ。チームの連敗もストップ。9回を10三振、138球を投げ切った。「久々なのでうれしいです。上位のチームですし打撃がいいので(配球を)変えながら、いきました。長い間待たせましたが、ここから連勝したいです」と声を弾ませていた。