グラウンドでは中日平田がイケメンだった。1回、吉川の146キロを左翼席中段まで運び、6年連続2桁となる10号ソロ。1-1の6回無死二塁から中前に転がし、出場3試合連続で決勝打を放った。

 日本ハム3連戦は女性ファンを意識した「ガールズシリーズ」。ナゴヤドームは黄色い声援が響いた。お立ち台で並んだ大野には試合前に「勝たないと日本ハムの中島君や西川君にドラ嬢(女性の中日ファン)をもっていかれる。頑張らないとな」と声をかけた。平田は「日本ハムはイケメン男子がたくさんいる。顔で負けてても試合で負けられない」と男の意地を見せた。先制ソロに決勝中前打。松葉づえをついていたつい2日前、16日ロッテ戦の欠場を忘れさせる活躍に誰もが心を奪われた。

 昨年11月15日、プレミア12のベネズエラ戦の第4打席だった。「侍ジャパンでひらめいた。速い真っすぐを引っ張ってショートゴロにできた」。それまで内角や速球に詰まるのが弱点だった。今季、本塁打は13年の自己最多15本を超えるペース。もう振り負けない。今日19日は163キロを連発する大谷が先発。男・平田は「本当に身長も高いし、かわいい顔もしているし、体形でも負けていますが、試合では負けないように頑張ります」。2位に浮上して迎える交流戦の最終戦。戦う姿でキュンキュンさせる。【宮崎えり子】