日本ハム大谷翔平投手(22)がサイクル安打に王手をかける奮闘を見せた。「5番DH」でフル出場。まずは4回1死無走者で、ソフトバンク和田の145キロ直球をジャストミート。大歓声の中、打球は左中間スタンドへ届く、野手出場5試合ぶりとなる12号ソロを放った。「狙った通りでした!感触もよかったし、完璧でした」と、自画自賛の一発は札幌ドームでは5月31日ヤクルト戦以来、約2カ月ぶりの本塁打となった。和田から今季2本目、ソフトバンク戦では今季5本目のアーチで打席に立った試合で7戦連続安打もマークした。

 チームは6回に逆転を許したが、2点を追う7回先頭の第3打席は中前打。内角低めに制球された130キロのチェンジアップを、痛烈にはじき返した。9回も先頭で打席に入り、右中間を破る三塁打で今季4度目の猛打賞。続くレアードの適時打で本塁に生還した。4打数3安打1打点2得点と獅子奮迅の活躍も、首位ソフトバンクに逆転負け。

 それでも最終回の反撃に「今日の最後も劣勢で相手がいいピッチャーの中で、サファテ投手が(マウンドに)上がっても(逆転まで)行けるのではないかという雰囲気がある。明日以降につながると思う」と、手応えを感じていた。