泥くさく、劇的勝利をたぐり寄せた。楽天銀次内野手(28)のサヨナラ打で、オリックスとの接戦に終止符を打った。1-1の9回裏、1死満塁の絶好機。「内野が前進していたし、前に飛ばせばヒットになるかな、と思った」。先発西の速球を振り抜き、一、二塁間をしぶとく抜く右前打。「みんなが必死でつないでくれた。なんとか打つことができて良かった」と殊勲打を振り返った。

 ここ10試合は打率4割4分4厘。調子を上げているが、定位置を確約されたわけではない。一塁はアマダーとの併用が続くが、「危機感は全くない。いつもスタメンで試合に出るつもりで、準備をしていく」と気持ちを引き締めた。