また土俵際で残った。楽天島内が延長11回無死満塁、左越えのサヨナラ打で祝福の水シャワーを全身に浴びた。「打ったのはストレートかスライダーかフォーク。よく分かりませんでした」。最後は気持ちで持っていった。負ければ3連敗で自力CSが消滅する一戦を死守。黒星なら消滅の危機が始まった7月29日から、約2週間を8勝5敗で踏ん張り続けている。梨田監督は「日本ハムには3勝しかしていなかったし、千葉で嫌な連敗をした後。大きな1勝」とたたえた。

 11回、先頭で二塁打の銀次が勝利への道筋をつくった。「球場がどんよりしていて、この雰囲気を変えたいと思っていた」。6回1死一、三塁で無失点の金刃、9回から2イニングを抑えた松井裕ら全選手の思いが11回に結実した。今日13日はエース則本が登板。銀次は「次も勝つことが大事」と引き締めた。【松本岳志】