西武炭谷銀仁朗捕手(29)が貴重な一打を放った。1点差に追い上げられた直後の4回1死一、二塁から、左中間を破る2点適時二塁打。初球の高めに浮いたスライダーを捉え、「初球から思い切っていきました。貴重な追加点になってよかったです」と振り返った。

 2回には犠打を1球目で決め、6回も初球148キロ直球をはじき返す中前打。守りでも先発ウルフを懸命にリードした扇の要は、「1つでも順位を上げられるように、守りもバッティングも、自分の仕事をしっかりしていきたい」と引き締めた。

 田辺徳雄監督(50)は「(3回に1点差とされ)嫌な感じもしたが、炭谷のタイムリーで主導権を握れた」と目を細めた。