筑波大の木部拓実投手(4年=帝京)が、自己最速の153キロをマークした。

 9回から3番手として登板。約1年ぶりのリーグ戦のマウンドで自己最速を1キロ更新し、スタンドを沸かせた。最後の打者は切れ味抜群のカットボールで三振。3者凡退で試合を終わらせた。

 高校時代から最速148キロ右腕として注目された。大学では2年時から腰椎分離症とヘルニアに苦しみ、今春も登板できなかった。復活への1歩を踏み出した木部は「思い切って腕を振ることだけ考えた。今日は調子が良かった。自信になりました」と笑顔を見せた。プロ志望届は出さず、社会人野球に進む予定。