全日本大学野球連盟と日本高野連は6日、20日のドラフト会議でプロ入りを希望する選手に提出を義務付けたプロ野球志望届の提出期間を締め切った。大学生はドラフト1位競合必至の創価大・田中正義投手(4年=創価)らが追加されて計111人。高校生は105人で、6日時点で計216人が発表された。

 ドラフトまで2週間となった6日までに、1位指名を公言する球団はなかった。1位競合が必至なのは創価大・田中と桜美林大・佐々木だ。田中は当初、ドラフト史上初となる12球団1位指名との予想もされたが、春季リーグ戦途中で故障により離脱した。田中、佐々木を1位候補に挙げる球団は、今秋復帰した田中の肩の状態をにらみつつ、最終的な絞り込みを行っている段階だ。

 ほかに1位指名が確実視されるのは、甲子園V右腕の作新学院・今井、BIG3の横浜・藤平、履正社・寺島ら高校生投手が中心で、大学生では明大・柳、社会人では東京ガス・山岡の名が挙がる。神奈川大・浜口、白鴎大・中塚に、この夏急成長した広島新庄・堀、花咲徳栄・高橋昂も「外れ1位」を含めた12人に入る可能性は十分にある。

 野手では、大型遊撃手として日大・京田、中京学院大・吉川、早大・石井に注目が集まり、大学日本代表で4番を務めた白鴎大・大山は右の長距離砲として評価を上げている。高校生は少なく、静岡・鈴木が上位候補に挙がる。【和田美保】