今秋ドラフト上位候補の日大・京田陽太内野手(4年=青森山田)が、先制打を含む2安打で3連勝に導いた。0-0の5回に右中間への三塁打で均衡を破り、今春の亜大1回戦からの連続試合安打を「9」に伸ばした。投げては今秋初先発の弓削隼人投手(4年=佐野日大)がリーグ戦初完封。国学院大の4連勝を阻止した。

 京田の勢いが止まらない。初回に今秋30打席目で初三振を喫したが、5回1死一塁で甘く入った136キロの直球を捉えた。鋭いライナーで右中間を破ると、悠々と三塁へ到達。「上半身で取っていたタイミングを下で取るように指導してもらって、いいスイングができました」。試合前に仲村恒一監督(56)から受けた助言を、すぐに生かす修正能力の高さを発揮した。

 打ち取られた当たりもセーフにする。7回の第4打席は二塁へ高いバウンドのゴロ。「必死でした」と、ヘッドスライディングで内野安打とした。さらに二盗、三盗を決めて追加点に貢献。視察した4球団のスカウトの前で、あらためて50メートル5秒9の快足を見せた。

 今季は全7試合でヒットを放ち、打率はリーグ7位の3割7分5厘まで上昇。9打点と5盗塁はリーグ単独トップだ。「首位打者は取れたら取りたい。ドラフトは、まだ不安です」。吉報が届くまで、全力で結果を出し続ける。