広島が1回に打者一巡の猛攻で6点を奪い、試合の主導権を完全に握った。

 制球が定まらないDeNA先発今永の立ち上がりを攻め、2四球で1死一、二塁とすると、4番新井貴浩内野手(39)が低め真っすぐを左翼前に転がした。「みんなが作ってくれたチャンスで何とか先制点をと思って打席に入りました」。2試合ぶりに先制点を奪った。

 鈴木誠也外野手(22)もCS初安打を左翼前にはじき返し「タイムリーになって良かったです」とようやく笑みがこぼれた。さらにブラッド・エルドレッド内野手(36)は、しっかり踏み込んで初球外角球をたたいて右翼席に運んだ。「ライト方向にコンパクトに打っていくことを意識して打席に入りました。最高の結果になって良かったです」。3ランでリードを一気に5点に広げた。

 さらに2死一、二塁からこの回2打席目の田中広輔内野手(27)が右前適時打を放ち、6点目を奪った。1番田中は2打席終了時点で今CS10打数9安打で、打率9割となった。