DeNA山口俊投手(29)が国内フリーエージェント(FA)権の行使を視野に入れていることが15日、分かった。

 5月21日に出場選手登録が8年に到達。取得直後は行使に関して「シーズンが終わってから考えます」と慎重な姿勢を示していた。CSは右肩痛を訴え登板を回避したが、今季はここまで19試合に先発し、自身最多の11勝5敗。勝ち頭として投手陣をけん引した。

 球団は複数年契約を用意するとみられ、宣言残留も認める方針を示している。球団幹部は「マネーゲームはしないが、他球団の話を聞いたあとであっても、こちらの門戸は閉ざさない」と説明。「シーズンが終わったので出来るだけ早く(本人と)会いたい」と慰留に全力を尽くす。山口本人も残留を基本線に置くが、権利行使となれば、複数球団による争奪戦は必至とみられる。