CS4試合で打率8割3分3厘の田中についての広島緒方孝市監督のコメント。

 「“神ってた”。過去にあんな選手いないでしょ」。

 「ルーズベルト・ゲーム」を制し、セ・リーグ代表の座を勝ち取ったことに「ファンのみなさま、クライマックス出場、突破、おめでとうございます!」。

 1回に大量6点を先制しながら、DeNAの必死の逆襲を食らい、フラフラになっていた。1人になると苦笑を浮かべ「ホンマ、最後、意識が飛びそうになって…。倒れそうでしたわ…」。

 田中が絶好調のあまり、攻撃面での変化がより目立った。

 「機動力を含め、攻撃したいという気持ちがあって。3戦目からは投手の力関係を考え、打っていこうと思っていた。でも初戦からの流れでバントが点につながるのが、このCSの流れかなと。今回はこっちが正解だったのかな」。

 10月15日は、くしくも広島が初優勝した75年と同じ月日。球団にとって記念の日にセ・リーグ代表の座を決めた。

 「次に、十分、手ごたえを感じてます。ただひとつ、カープの野球をやるだけ。全力で頑張ります」。