巨人は２４日、川崎市のジャイアンツ球場に隣接する東京・稲城市の土地を取得し、ファーム専用球場を新設することを発表した。

　この日、稲城市の南山東部土地区画整理組合と土地売買予約契約を締結した。４万１９００平方メートルで現球場および関連施設の約１・２倍。距離は現球場から徒歩で約１０分という。

　新球場は天然芝でテラス席、デッキ席などを備え、商業施設も併設し、野球観戦だけでなく、ファンの憩いの場としてもイメージしており「ＴＯＫＹＯ　ＧＩＡＮＴＳ　ＴＯＷＮ」（仮称）と構想している。新球場の建設着工は関係機関との協議を踏まえ、２１年３月末、完成は２３年３月末を目指す。新球場完成後は現球場は主に３軍のグラウンドとして使用する。

　久保社長は「新ファーム球場は選手の育成と強化に取り組む場であるとともに、地域の方々が集い、野球を楽しんでもらう場所にしたいと思っております。関係機関のご理解を得ながら、ＴＯＫＹＯ　ＧＩＡＮＴＳ　ＴＯＷＮでスポーツの振興による新しい街づくりに貢献したいと思います」とコメントした。野球を通じて地域振興に努め、かつての多摩川グラウンド時代の練習風景をイメージしてビッグプロジェクトに本格着手する。