ヤクルト山田哲人内野手(24)が、11月の侍ジャパン強化試合に三塁で起用されるプランが浮上していることが24日、分かった。本職は二塁だが、同ポジションには広島の名手・菊池がいる。小久保監督は18日の代表発表会見で「セカンドは2人の素晴らしい選手がいる。ただ、ポジションは1つしかない。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で世界一を取りにいくにあたって、違うポジションを守ってもらう可能性もある」と話していた。三塁を主戦場としているのはソフトバンク松田のみで、山田が三塁に転向する可能性は高い。

 神宮こぶし球場で秋季練習中の山田は、前日23日に三塁でノックを受けるなど本番に向けて準備を行っている。「もちろん二塁へのこだわりはある。でも出場するからには、どこでも全力でやるだけ」と前向きに話した。

 これまで三塁で公式戦に出場したことは1度もない。だが、侍ジャパンでは14年の日米野球直前に行われたソフトバンク、日本ハム連合軍との壮行試合で、三塁手として途中出場した経験がある。山田が三塁に回った場合、菊池を二塁、松田を指名打者として起用することもできる。来年3月のWBCに向けて、さまざまなオプションを模索していく。