ソフトバンク15年ドラフト1位の高橋純平投手(19)が、来春A組キャンプスタートへ力でアピールした。14日の宮崎秋季キャンプでシート打撃に登板。最速146キロ、打者8人に1安打、3三振を奪った。

 雨の中のマウンドで、剛球をミットに投げ込んだ。U23W杯(メキシコ)のMVP真砂、ミート力がある上林、育成幸山をすべて直球で空振り三振。このシート打撃では、三振した打者は右翼ポールまでダッシュの罰走を科せられる。高卒ルーキーが1年目最後の実戦登板で、先輩たちを走らせた。「直球はいい球がいっていた。直球は前に飛ばされなかった。みんなが直球にタイミングを合わせている中で、打ち取れたことはよかった」と手応え十分だった。

 厳しい走り込みに汗する今キャンプもこの日が第4クール最終日。工藤監督も「体は重いんじゃないの。その中でも(結果を出して)ね。楽しみ」と大きな目を細めた。今キャンプでは、投球フォームを改良中。踏み出した左足がインステップせず、真っすぐ出るように矯正し、制球力アップを目指す。もう1つは一塁側だった投手板の踏む位置を三塁側へ。一塁側では、シュート回転することもあった直球が、三塁側から投げたこの日は力強く伸びた。

 高橋は「この秋頑張って、来春A組スタートをしたいし、1軍で投げたい」と意気込む。首脳陣も最速154キロ右腕に来季の飛躍を期待する。秋季キャンプ終了後も、福岡・筑後市のファーム施設で投げ込む。新フォームを完成させ、2年目は開幕1軍へ食い込む。【石橋隆雄】