オリックスが、日本ハムから国内FA宣言した陽岱鋼外野手(29)との交渉に福良淳一監督(56)の出馬を検討していることが18日、分かった。球団関係者が「監督に出ていただくことも考えている」と明かした。福良監督は日本ハムの2軍監督とコーチ時代に、入団したばかりの陽岱鋼を指導。1軍戦力へと押し上げた恩師に当たる。師弟による直接交渉が実現すれば、他球団と争奪レースを進める上で大きなプラスに働きそうだ。

 球団は陽岱鋼の代理人を通じて獲得交渉中。3年程度の複数年契約を提示しているようだ。陽岱鋼は台湾に帰っており、福良監督が接触できるタイミングをうかがっている。この日は都内でフロント陣が宮内オーナーを中心とした戦略会議を実施。FA補強についても議論したとみられる。秋季キャンプを打ち上げた福良監督は「ダイカンには電話してないよ」と話したが、愛弟子を口説き落とせば心強い戦力となる。