西武秋山が大型契約を勝ち取った。1日、西武プリンスドームで契約更改交渉に臨み、5000万円増の年俸2億円プラス出来高払いの3年契約でサインした。打率2割9分6厘と2年連続の3割は達成できなかったが、全143試合フルイニング出場を果たし、自己最多の62打点。リーグ最多の10補殺、守備率10割でゴールデングラブ賞も受賞した。

 秋山は「額があがれば責任が増す。チームの勝敗に対してもっとプレッシャーや責任を感じてやらないと」と表情を引き締めた。今季は得点圏での打撃や守備などに加え「違う一面もみせられた」と自己最多の77四球も稼いだ。

 さまざまな角度で勝利に貢献したが「最低限と思っていた3割に到達せず残念」と言う。ファンも安打量産を待つ。勝利につながる道でもある。秋山は「もう1度200本を目指す。3回に1回打てればと思うとホッとする。それより目の前の1打席に全力を尽くす」とハードルを上げた。

 複数年契約は球団にとって、来季中にも要件を満たす秋山の国内FA権取得を見据えたものでもある。いずれにしても秋山が腰を据えて、チームを優勝に向けて引っ張る。(金額は推定)【塩畑大輔】