労組日本プロ野球選手会は8日、大阪市内で定期大会を開き、嶋基宏会長(31=楽天)の5期目の続投が承認された。

 嶋会長は「今日話し合った中で一番時間をかけたテーマは、若手の日本人選手の出場の可能性を増やすということです。具体的にはメジャーや韓国で制度化されているルール5ドラフトという、出場機会が少ない選手がチャンスをつかめる制度の導入を(NPBに)提案していくことになりました。対象となる選手の入団年数や1軍登録日数など今後詰めていくことになりますが、若手選手には非常に切実な問題なので、早急に取り組んでいこうと思っています」と説明した。

 ルール5ドラフトは、米国では毎年ウインターミーティングの最終日に行われ、マイナー契約の選手で、試合出場の機会に恵まれない有望選手を、他球団が指名する。

 日本での導入が実現すれば、2軍選手などが他球団に移籍するチャンスが増えることになる。