日本ハム栗山英樹監督(55)が26日、来秋ドラフト会議のくじ引き役を任されるための秘策を明かした。1位入札の抽選は13年3連敗、今年は2連敗で5連敗中。優勝旅行先のハワイから帰国した17日、来年の大役に立候補したが「今のままだったら、たぶん引かせてくれないんでしょ?」。悲願成就へ、くじ引きの傾向と対策を洗い出し、運を引き寄せる「第六感」も鍛える“自主トレ”も予告した。

 プロ志望届を出せば競合必至の早実・清宮の1位指名を想定した立候補だが、現状では厳しい。抽選5連敗中からの信頼回復へ、1つ目の秘策は徹底的にくじ引きを研究する。「とりあえず、データを取りにいく」。実は今秋ドラフト会議前もシミュレーションを繰り返していた。「ドラフトボックスを作って、1カ月間、毎日引いたよ」。実際の現場と同じ状況を作り、練習を重ねた。何度も試す中、当たりくじの場所が「偏るんだよ」という傾向を発見。詳細は伏せたが、データの精度を高める作業に取りかかる。

 2つ目は、運を引き寄せる「第六感」を磨き上げること。この日、右手を振り下ろすしぐさを見せ「雪の中に、正拳突きじゃない」とニヤリ。雪に埋めた、見えない当たりくじを探すような仕草をみせた。北海道だからこその、珍トレーニング? に理屈はないが「必死にやって『監督なら』と思ってもらう姿勢を見せるしかない。言葉じゃなく、姿」と力説。努力を惜しまず、精進を続け、吉報を待つ。【木下大輔】