阪神金本知憲監督が今季初めて鳴尾浜を訪れ、ドラフト1位大山悠輔内野手の打撃を初めてナマでチェックした。

 「(見るのは)ホント初めて。映像とスカウト報告だけだった。スイングの完成度は今から覚えることはいっぱいあるけど、柔らかいね。聞いての通り、実戦向き。対応力がありそう」と絶賛が止まらなかった。

 自ら切り出す形で「今岡さんに似てるね。タイプとしては。足の上げ方とかね。案外感覚派で、何も言わないほうがいいのかもしれない」と指摘。

 「もう少し下半身がドッシリしてきたら、確率も上がるし、飛距離も、まだまだ飛ばせると思う。体の強さは正直ないけど、強さはいまからつけるから。(体力不足は)織り込み済み。慣れと強さで打つわ! と思うよ、俺は」。

 「クリーンアップよ。うちに必要なね。何年、大砲が出ていない?」とたたみかけた。だからこそ「大きく育てたいし、可能性は持っていると思う」。

 その他の一問一答は以下の通り。

 -ブルペンで青柳や藤浪の投球を見るなど、いろんな選手をチェック

 金本監督 気になっていた、ずっと。年明けてから気になるわね、いろいろ。

 -大山の柔らかさは天性か

 金本監督 タイプによると思うんだよ。俺みたいにハードに振るタイプと。でも最初は柔らかかったからね。シュアな打撃だったから。調べてみる? 20何年前の。パワーの町田(公二郎)。ホームランの町田。シュアなって言われとったんだから。

 -大きく変える必要はないか

 金本監督 大きくはないけど、いい感覚を持っているから、彼の持ち味をちゃんと引き出しながら、最低限のことを教えていけば、伸びしろはある。

 -打者としてのタイプはこれから見極めは

 金本監督 何年、大砲が出ていない? 生え抜きで30本打ったのは。いないんだから、30年くらい。今岡が(05年に)29本。ずっと何年も続けて20本、30本打つバッターが出ていないから。ラッキーゾーン撤廃の前から出てないんだから、実際。