4年目を迎えたソフトバンク上林の株がキャンプインから急上昇している。2日のフリー打撃では62スイングで11本の柵越え。初日も10本以上を放り込み、打撃力アップを猛アピールだ。球場内の部屋で練習を見守っていた王会長もグラウンドに誘い出された。「去年とは全然打球が違うね。本当にいい打球を飛ばしているよ。スケールの大きな打者に育ってくれたらね。小さくまとめたくないよね」と、世界のアーチストは大絶賛した。

 屈辱が成長のバネとなった。昨春もA組に入りながらキャンプ後は絶不調。1軍定着の期待を裏切った。「自主トレからいい感じで打てていたので、キャンプも調子よく打てています」。オフは食事の回数を増やし、実家近くのジムに日勤。体重は78キロから10キロ増した。自主トレでは内川に2年連続で弟子入り。内川と広島鈴木の打撃ビデオを参考に股関節を意識した打撃フォーム作りに励んできた。「勝負の年と思っています。キャンプから結果にこだわりたい」。王会長も絶賛する鷹の背番号「51」が今年こそ大ブレークの予感だ。