ヤクルトのドラフト2位、星知弥投手(22=明大)が、プロ初のブルペン投球で守護神候補に急浮上した。

 立ち投げで直球のみ30球。最速156キロ右腕の伸びのあるボールに、首脳陣もうなずきながら見守った。星は「少し緊張したけど、投球フォームや球の質を確認できた。自己採点は70点くらいです」。昨年11月以来となるマウンドでの投球に、笑顔が絶えなかった。

 早くも球速はチームNO・1の評価だ。真中監督は「あれで7割だったら、スピードではうちのピッチャーは誰もかなわない。8、9回に行ければとも思った」と中継ぎ、抑えでの起用を示唆した。

 明大4年時は先発も、主戦場は宇都宮工時代からリリーフだった。星は「優勝を決めるときにマウンドにいられるし、抑えは魅力あるポジション」と言った。8日には座った捕手に投げる予定。「次からも直球を徹底していきたい」と、最大の武器を磨いていくつもりだ。