中日のドラフト4位、笠原祥太郎投手(21=新潟医療福祉大)【心=◎、技=○、体=◎】

 注目されるドラフト1位柳の陰で評価をジワジワと上げているのがこの左腕。第2クール初日の7日に初のフリー打撃登板に臨んだ。

 「緊張しっぱなし。ブルペンと全然違った」と初々しいコメントとは裏腹に、初体験でも堂々としたもの。生まれて大学まで新潟の実家で過ごし、名古屋に移ったと思ったら今度は沖縄へ。慣れない日々を耐え抜くメンタルは◎に推す。

 技はまだ全ぼうを現していないので暫定的に○。9日のシート打撃。カウント1-1ながら与四球2つ。それでも粘って大島、藤井から三振を奪った。他球団スコアラーは「初日からずっと見ているが、本当にいいと思う。2軍にいる左投手はうかうかできない」と明かしてくれた。

 体は伸びしろに期待を込めて◎。大学で本格的なウエートをしたことがなく、1月の入寮後から全身筋肉痛の毎日。キャンプでも口を開くたびに「このへんが…」と体のあちこちを指して筋肉痛のツラさを教えてくれる。だが本格的なトレーニングを経て、どう進化していくか。名門高校、名門大学出身の他の新人5人と違った楽しみがある。【中日担当 柏原誠】