日本文理出身の波多野陽介投手(22=東北福祉大)が13日、静岡・浜松市で行われたヤマハ野球部の新加入選手発表会見に出席。エース番号を継承し、プロ入りへの決意を示した。

 背番号「21」のユニホームに身を包んだ波多野が「気持ちを前面に出し、攻めの投球でアピールしていきたい」と意気込んだ。12年ヤクルト1位の石山泰稚(28)、14年ヤクルト1位の竹下真吾(26)、16年巨人4位の池田駿(24)と、過去3人が続けてプロに進んだエース番号。波多野は「期待を感じます。先輩に続いて、プロの舞台に行けるように頑張ります」と「4代目」就任を目指す。

 最速152キロ右腕の憧れは、「大魔神」佐々木主浩氏(48=日刊スポーツ評論家)だ。同じ東北福祉大の出身で、剛速球とフォークで三振を奪うスタイルも共通する。「技術も学びながら、いつか佐々木さんのようになりたいです」と力強く宣言した。

 大学4年春に右肘を痛めた波多野だが、すでに2回ブルペンに入り、捕手を立たせて投げ込むまでに回復した。17日から草薙球場で始まる2次キャンプでペースを上げる予定だ。また高校、大学ともに先輩に当たる伊藤直輝投手(25)とはすでに数回、食事をともにしたという。「いつか伊藤さんとリレーしたいですね」と波多野。先輩との競演と、2年後のプロへ。まずはチーム内の競争を勝ち抜く決意だ。【鈴木正章】

 ◆波多野陽介(はたの・ようすけ)1994年(平6)4月6日、新潟・五泉市生まれ。巣本小2年から野球を始め、五泉北中ではKボール選抜で2度全国に出場。日本文理では2年春夏に甲子園出場。東北福祉大(仙台6大学)では1年春からベンチ入りし、リーグ戦通算では27試合に登板して9勝3敗、5度のリーグ優勝を経験。180センチ、81キロ。右投げ右打ち。家族は両親、兄、弟、妹、祖父母。血液型AB。