中学時代に陸上短距離でサニブラウン・ハキームに勝った中大・五十幡亮汰外野手(1年=佐野日大、171センチ、62キロ、右投げ左打ち)が開幕戦で大学デビューを果たした。

 9番中堅でスタメン出場。2回無死一塁で回ってきた第1打席で送りバントをファウルした後、ヒッティングに切り替えると三塁内野安打を放った。三塁手が一塁に懸命に送球したが、セーフ。スカウトの計測で一塁到達まで3秒87だった。持ち味の快足を発揮しチャンスを広げその後の得点につなげた。

 第2打席は3回1死一、三塁から二ゴロを放ち打点を記録。第3打席はいい当たりの中飛、第4打席は遊撃ライナー。4打数1安打1打点で開幕戦勝利に貢献した。

 五十幡は中学3年の13年、全日本中学校陸上競技選手権大会でサニブラウンを退けて100メートル、200メートル2冠を達成した。それでも陸上の名門校からの誘いを断り、甲子園を目指し佐野日大野球部に入った。3年間で甲子園出場の夢はかなわなかったもののその快足にプロも注目。プロ志望届は提出しなかったが神宮でのレベルアップを目指し中大入りした。

 ◆五十幡亮汰(いそばた・りょうた)1998年(平10)11月27日、埼玉県生まれ。小1から「行田東フェニックス」で野球を始める。行田長野中では「東京神宮リトルシニア」に所属。50メートル5秒6。100メートル、200メートルの全国大会優勝時のタイムはそれぞれ10秒92、21秒81。家族は父と姉。171センチ、62キロ。右投げ左打ち。