オリックス新外国人ロメロが、3戦連発で3連勝に導いた。2点リードの3回2死二塁、価値ある3号2ラン。球団の助っ人の3戦連発は、15年カラバイヨ以来だ。腰の強い張りを抱えながらのスイングで、崩れたような体勢ながらバックスクリーンまで運ぶ怪力を発揮した。

 「どれくらい振れるか分からなかった。ネクスト(バッターズサークル)で強く振らなかった。打席では振るたびに張りが強くなっていたんだ」。2回の二盗のスライディングで腰に違和感が走った。3回の守備では無死二塁から、岡の大きな飛球をジャンプして好捕。フェンス激突でダメージはあった。ハッスルプレーに代償を払ったが、最高の結果を残した。

 ここ2試合とも4安打で連勝。福良監督は「ちょっと寂しいけどね。ロメロは頼りになる」と孤軍奮闘の大砲をたたえた。勝率5割はソフトバンクとV争いを演じた14年以来。指揮官は「明日が大事」と引き締めた。【大池和幸】