機能しない打線に中日森繁和監督(62)がテコ入れを示唆した。走者が出た場面で4打席に立った3番ゲレーロは無安打。4番ビシエドも4打数無安打と苦しんだ。相手のミスで1点を取るのがやっとだった打線に、指揮官は「手を打っていかないとどうしようもない。それ(打順の変更)を考えないといけない」と厳しい表情で語った。

 最近5試合でゲレーロ、ビシエドの両助っ人は21打数2安打、打率9分5厘。クリーンアップのバットから快音が響かない。特にゲレーロは14日巨人戦でサヨナラ打を放ち復調の兆しを見せたが、また無安打が11打席続いている。この日は打球が外野に一度も飛ばず「ノーグッド。ソーリー」と肩を落としてナゴヤドームを後にした。

 低迷の続く新助っ人に土井打撃コーチは「(今日19日に)何時間か打ち込みをさせようと思う。それからリフレッシュのために休ませるのか、楽な打順に下げるのか。今、何番を打とうが本人がかわいそう」。先発から外す案もある。

 開幕から15戦目で早くも10敗目を喫した。なかなか得点を重ねることができず、勝利は遠のくばかり。最下位に沈むチームの流れを大きく変えるため、ここで打線の大改革が行われるかもしれない。【宮崎えり子】

 ◆中日助っ人不振メモ ゲレーロ、ビシエドともに、ここ5試合は21打数2安打(打率9分5厘)と結果が出ていない。ゲレーロは14日巨人戦(ナゴヤドーム)でサヨナラ安打を放ったが、その翌日の15日巨人戦の第2打席から11打席無安打。ここ5試合で両助っ人が挙げた打点は、サヨナラ安打の「1」にとどまっている。

 ▼中日の先発投手はこの日も勝てず、開幕15試合で0勝6敗、防御率3・77。6回以上投げて3自責点以下のクオリティースタートは9試合もありながら、打線の援護に恵まれず白星が付かない。開幕から15試合続けて先発投手の勝利がないのは69年大洋(16試合)以来、48年ぶり。2リーグ制後は53年広島の23試合が最長だが、中日の先発はいつ勝てるか。