阪神ドラフト3位の才木浩人投手(18=須磨翔風)が19日、四国IL・徳島との2軍練習試合で実戦初登板を果たした。坂井オーナーが見守る前で、直球は最速148キロをマーク。1イニング2奪三振無失点の鮮烈デビューだった。

 「しっかり空振りが取れたらと思ってマウンドに上がりました」。7回、先頭に四球を与え、次打者にはファウルで粘られた。根負けしそうな展開も、首脳陣の方針から真っすぐ1本で押し通して内野ゴロに打ち取る。続く打者を空振り三振に仕留め、昨年ヤクルトに在籍したハ・ジェフンからも空振り三振を奪った。「力みもなく、良いフォームでしっかり指にかかったボールが投げられました」と右腕は笑顔を見せた。

 オーナーは、上出来かとの問いに笑顔で「そういうことですね」とうなずいた。掛布2軍監督も「体ががっちりしてくれば150キロ超えるよ」と期待を寄せた。

 ◆才木浩人 さいき・ひろと。1998年(平10)11月7日、兵庫県生まれ。須磨翔風では甲子園出場なし。16年ドラフト3位で阪神入団。柔軟性抜群の長身を生かした速球が武器。188センチ、79キロ。右投げ右打ち。