DeNA石田健大投手(24)が26日、左肘に違和感を訴えたため登録抹消された。雨天中止となった甲子園での練習ではノースロー調整。体幹メニューを中心に行い、シャドーではいつも以上に気を使った。今季の開幕投手を担った左腕は「痛いというより、初めての感覚。年間通して投げられるのが一番。焦ってひどくなるよりも、万全の状態にして戻ってきたい」と、冷静に話した。

 22日の中日戦(6回3失点)で得た今季初勝利の代償だった。試合後から張りを感じ「投げ終わってからおかしいなと。球を持ったときの感覚がいつもと違うなと思いながらやっていた。投げるときも多少違う」と経験のない違和感だったと話す。状態を確認するため、登板予定のない大阪遠征に同行。その違和感は消えず、この日のうちに横浜へ戻り、今日27日にチームドクターの診察を受ける。

 ラミレス監督は「まだシーズン序盤。ローテのスキップは1回くらい。もしかしたら2回。そんなに悪くない」と軽傷を強調した。だが、新エース候補の離脱は痛い。チームを離れる前、主将の筒香から「肘だけじゃなくて、メンタルも含めてすべて整ってから上がってこい」と助言を受けた。石田は「ただ治せばいいというわけではないことを気づかせてくれた」と重く受け止め、復活を誓った。【栗田成芳】