左肘手術から復活を目指す中日小笠原慎之介投手(19)が27日、ナゴヤドームでのウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦に先発し、6回を3安打1失点と好投した。

 三振も9つ奪った。「いい緊張感を持ってできたと思う。5回と6回は少し球が高くなってしまった。あと、いらない四球がありました。そこが課題です」と振り返った。早期の1軍復帰を期待する友利投手コーチは「ピチピチしていたね」と目を細めた。

 球数はメドとしていた100球ちょうど。ウエスタン4戦目で最長イニング、最多投球数をこなし、最速は145キロだった。5回までは内野安打1本とほぼ完璧。6回に先頭への四球と川崎の二塁打などで乱れたが、最少失点で切り抜けた。1軍首脳陣も見守る「親子ゲーム」で、今季初の1軍登板に向け、経過順調をアピールした。

 15年ドラフト1位左腕は、昨年11月に左肘の遊離軟骨除去手術を受けていた。

 また、小笠原と同期入団のソフトバンク15年ドラフト1位、高橋純平投手(19)も3番手で登板した。「投げ合い」とはならなかったが、140キロ台中盤の速球に変化球を制球よく投げ込んで、2回無失点と好投した。岐阜出身で小笠原とは高校時代から親交がある右腕の登場に、1384人の観衆も喜んだ。