ルーキーのために、絶対に抑えたかった。楽天松井裕樹投手(21)が、リーグ単独トップの12セーブ目を挙げた。2-1の9回に登板し、オリックス打線を無安打1奪三振に抑えた。

 仕事を全うした守護神は、真っ先にドラフト4位ルーキーの名を挙げた。「今日(のヒーロー)は菅原さんじゃないですか」。同点の5回、2死満塁で先発古川からバトンを受け、見事にピンチを切り抜けた菅原に、プロ初勝利をプレゼントしたかった。「菅原さんに勝ちをつけたいとみんな思っていた」。9回、先頭伊藤の打席で、軸足の使い方を修正するために左足を強くたたき、自分の感覚を取り戻した。伊藤を遊飛に打ち取ると、武田を二ゴロ、最後の伏見は三振で締めた。「最後、僕が打たれるわけにはいかなかった」。松井裕ほか救援陣の奮闘に、梨田監督も「よく抑えてくれた」とたたえた。