中日森監督が引き揚げのバスに乗り込もうとすると、ファンから罵声が飛んだ。「何で7点取って負けるんだよ! 何点取ったら勝てるんだよ!」。先制しても勝てない…。竜党がイライラするのもうなずける、情けない敗戦だった。

 3度リードしながら逆転されて4連敗を喫した。4回に4点を先制したが、その裏すぐに追いつかれた。6回は井領の2点打で、7回には大島の二塁打で1点リードを奪ったが、最終的にはひっくり返された。今季先制した試合で7勝10敗2分けと、12球団で唯一負け越している。この4連敗も、全て先制しながら逆転負けだった。

 試合前まで防御率0・88だった先発又吉が4点リードを守れなかった。6-5の6回には、2番手の祖父江が田中に右中間フェンス直撃の同点適時三塁打を打たれた。中継ぎ右腕は4試合連続の失点。友利投手コーチは「立て続けにやられてしまっているので、ちょっと傷が深くなっているなあ」と厳しい表情。7-6の8回には4番手三ツ間が西川に同点2号ソロ、代打新井に右越えの適時二塁打を許して試合を決められた。

 打線は7安打7得点。主導権を握ったはずだが、この日は投手陣が3度追いつかれ、勝利はこぼれ落ちていった。森監督は「勝ちパターンにいっていない」とバッサリ切り捨てた。

 開幕カードの巨人戦以来の同一カード3連敗で、今季の広島戦は6戦未勝利。借金は今季最多の8となった。厳しい5月のスタート。開幕から続くチグハグさがより濃くなってしまった。【宮崎えり子】

 ▼中日は今季、先制した試合で7勝10敗2分けと、12球団で唯一負け越している。広島が11勝1敗、楽天も14勝3敗と、セ、パとも首位チームが先制試合で安定した戦いを見せているのとは対照的。4点先制した試合の逆転負けは、阪神が4月1日広島戦で喫したのと並び、今季両リーグでワーストとなった。