ロッテにはショックが大きい負けだった。２－０の９回、益田がソフトバンク先頭の内川に四球を与え、次のデスパイネに同点２ランを浴びた。さらに、２死から上林に決勝ソロ。２発とも変化球が真ん中に入った。伊東監督は「先発から抑えにつなぎ、うちとしては今できることをやった。しょうがない」と力なく話した。チーム打率２割を切る打線が、３回に２点をもぎとった。投げては、エース涌井が７回まで封じ、８回をセットアッパー内がつなぎ、９回に守護神が登場。完全な勝ちパターンだった。連敗ストップと思われた直後の、まさかだった。

　益田は前回登板の３日の日本ハム戦では同点の９回に無死満塁を招き、大田にサヨナラ打を許した。抑え交代が検討されたが、英二投手コーチの方針で再びチャンスが与えられた。それに応えられなかった。同コーチは「自分の責任。去年の段階で抑えを益田と決めた選択には自信があるが、結果の世界」と受け止めた。益田は中継ぎに回る。抑えは内が務めるが、故障歴への配慮から連投に制限をかける可能性がある。５連敗で借金１３。最下位からの巻き返しへ、課題が増えてしまった。【古川真弥】