阪神藤浪晋太郎投手(23)が27日、再調整のため、出場選手登録を抹消された。インフルエンザを発症した4月に続き、今季2度目。故障以外の理由で2軍に降格するのは、プロ入り後初めてだ。この日は兵庫・西宮市の鳴尾浜球場で、ジョギングなどで体を動かした。「投げることがメインになると思う。ブルペンとは限らないですし、キャッチボールとか遠投もあると思う」と話した。

 26日のDeNA戦(甲子園)に先発したが、6回に崩れ、6安打4四球3失点で3敗目を喫した。今季は制球に苦しみ、改善のきっかけがつかめない。先発ローテーションは駒不足ではあるが、首脳陣は試合後のコーチ会議で2軍行きを決断した。金本監督は「いち早く修正してほしい。1軍で投げるよりは、2軍でしっかりフォームを直したほうがいいんじゃないのかな、というみんなの意見があった」と説明した。

 2軍では、ミニキャンプも敢行し、体作りから行うことになる。香田投手コーチは「今年はWBCに行って、キャンプできっちりできていない。体を作り直す時間にしてほしい」という。短期的なリフレッシュではなく、2軍の実戦にも登板させる方針だ。「ファームで投げてもらう。ある程度の結果を出してもらいたい」と同コーチは結果と内容で完全復活を求めた。

 メッセンジャーと並ぶ柱として期待されたが、自他ともに納得いく結果が得られなかった。代役にはプロ7年目左腕の島本らが挙がる。藤浪が「無期限調整」で完全復活を目指す。