阪神今岡真訪2軍打撃兼野手総合コーチ(43)が今季限りで退団することが明らかになった。ロッテ井口資仁内野手(42)が正式に監督に就任すれば、ロッテの2軍監督として招くことになる。

 若虎の指導に情熱を注いできた今岡コーチの退団が確実になった。すでに球団側には申し入れている。周囲の関係者は「本人の意思は固いようだ」と語っていることからも、今シーズン限りで阪神を去ることになりそうだ。

 今季20本塁打でブレークした中谷や、新人ながら1軍の4番も経験した大山、2軍で球団史上最多21本塁打を放った陽川らを指導。阪神2軍コーチだった2シーズンでは「振る」ことを基本に掲げながら、一定の成果を残したこともあり、区切りをつける意思を固めたようだ。

 ◆井口と今岡 ともに74年生まれの同学年。大学時代は井口が青学大、今岡が東洋大と、同じ東都大学リーグに所属するライバル。96年アトランタ五輪では二遊間を組み、銀メダル獲得に貢献した。井口はダイエー、大リーグを経て09年にロッテに入団すると、翌10年に今岡も阪神からロッテに移籍。今岡が引退する12年まで3年間チームメートとなり、互いを認め合う間柄だった。

 ◆今岡真訪(いまおか・まこと)本名・誠。17年から現在の登録名。1974年(昭49)9月11日、兵庫県生まれ。PL学園-東洋大を経て96年ドラフト1位で阪神入団。03年に首位打者(3割4分)、05年には147打点をあげ打点王獲得。両年の優勝に貢献した。12年にロッテで引退。16年から古巣の阪神にてコーチを務めていた。通算1309試合、1284安打、122本塁打、594打点、打率2割7分9厘。現役時代は185センチ、83キロ。右投げ右打ち。