中日の臨時コーチを務める福本豊氏(69)が5日、京田陽太内野手(23)に「内野安打禁止令」を出した。京田はナゴヤ球場の秋季キャンプで行われた紅白戦で3打数無安打。三ゴロ、遊ゴロと2つの内野ゴロで凡退した姿に、福本氏は「内野安打を打ったらアカン」と指摘した。

 日本記録を持つ盗塁だけではなく、通算2543安打208本塁打を放った先生の言葉には重みがある。内野安打禁止の真意は当てるだけではなく、しっかりバットでとらえ振り切れということ。今季の149安打中、内野安打がリーグトップの39本あった京田は「『内野安打を減らせ』と『空振りを怖がるな』と。いろいろ教えてもらっています」。俊足を生かす以外に、打撃向上にも注力する。

 侍ジャパンに選出され、「ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」(16日開幕)に備え、この日はオープン戦以来の二塁守備に就いた。難なく打球を処理したが「あらためてセカンドは難しい。こんなに難しいとは思ってなかった。カバリングに打球の跳ね方も違って…」と頭を抱えた。2年目の来季に向け、やることは山積み。忙しいオフになりそうだ。

【宮崎えり子】