野球殿堂博物館は15日、今年度の殿堂入り対象者を発表し、4人の功労者が晴れて殿堂に名を連ねた。

 競技者表彰プレーヤー部門では、巨人、ヤンキースなどでプレーした松井秀喜氏(43)と、広島、阪神で活躍した金本知憲・阪神監督(49)が選出された。ともに資格1年目での選出で、「一発当選」は史上5度目(6人)。

 松井氏は、14年に殿堂入りした野茂英雄氏の45歳4カ月を抜き、史上最年少の43歳7カ月で殿堂入りを果たした。

 同エキスパート部門では、前巨人監督の原辰徳氏(59)が選出された。プレーヤー部門での選出こそ逃していたが、巨人監督としてリーグ優勝7度、日本一3度、日本代表監督として09年のWBCで優勝するなど、指導者としての実績と功績が認められた。

 特別表彰では元中京商(現中京大中京)の捕手、部長、監督などで甲子園で4度優勝している瀧正男氏(故人)が選出された。滝氏は、中京大の監督としても愛知リーグで11連続を含む28度優勝。輝かしい実績とともに、栽弘義氏(元豊見城高監督=故人)ら多くの指導者を育てた功績が評価された。