巨人山口俊投手(30)がキャンプ初日の1日、ブルペンに入り、チーム最多の111球を投じた。

 屋外の気温は4度。室内ドームとはいえ、寒さが残る環境の中で約40分間、座った小林誠司捕手(28)をめがけて投げ込んだ。「ゆったり、ゆっくりとしたフォーム」を目指し、疲労を感じて力が抜けた状況で、フォームを固めた。「今年初めてユニホームを着て投げるので、これくらい投げる予定だった。数字へのこだわりは特にないが、感覚的にいいと思えるまで投げようと思った」。

 昨季は暴行トラブルもあり、4試合の登板に終わった右腕の、再起にかける思いが行動に表れた。【巨人担当 桑原幹久】