オリックスが、5月31日に国内FA(フリーエージェント)権を取得した西武浅村栄斗内野手(27)が今オフ権利を行使した場合に備えて調査を行っていくことが4日、分かった。

 FAとなれば複数球団との争奪戦が予想されるが、オリックスも参戦の準備を進める。

 浅村が主戦場とする二塁は、オリックスの補強ポイントの1つである。今季は3年目大城を筆頭にルーキーの福田、山足ら5選手が先発で起用されているが、固定には至っていない。来季構想を考えれば、センターラインのさらなる強化は必要不可欠だ。今季浅村は「3番二塁」を任され、2割7分9厘、9本塁打、35打点の成績を残している。驚異的な破壊力を誇る「山賊打線」の中心的存在として、首位快走の原動力になっている。オリックスは吉田正ら若手の台頭があり、外国人野手が打線の軸を担う。浅村が加われば、チームの総合力が増すことは確実だ。常勝軍団を形成する上で、これ以上ない人材といえる。

 浅村はオリックスの本拠地である大阪出身。大阪桐蔭では3年夏に甲子園制覇を果たした。27歳と年齢は若い。17年シーズンからは西武のキャプテンを務めるなど、野球に対する姿勢も評価が高い。一昨年、昨年と2年連続で143試合に出場。平成生まれでは初の通算1000安打を記録している。今後は動向を注視し、慎重に調査を進めていく。