ヤクルトは20日、新外国人投手としてメキシカンリーグ・ティファナに所属する米国出身のジェイソン・ウルキデス投手(35)の獲得を発表した。

 今季中の契約で、推定年俸15万ドルプラス出来高払い。背番号は「61」に決まった。ビザの取得を申請中で、来週中にも来日する予定だ。

 ウルキデスは米メジャーでの登板はないが、150キロ超の速球とスライダーやチェンジアップのコンビネーションが武器で、リリーフ経験が豊富な右腕。今季も20試合で被本塁打は1と少なく、0勝0敗8セーブ、防御率2・29だった。

 奥村政之編成部国際グループ担当部長は「去年ぐらいから興味を持っていて、今年の春に見られた。元々はバーネット(現レンジャーズ)から『ハートが強いヤツがいるよ』と言ってもらって調べ始めた。シーズン途中で獲るならと候補に入れていた1人。毎年コンスタントに投げているし、体の状態もいい。日本に来たいという強い希望があったし、タイミングが良かった。投手は何人いてもいい。夏場で疲れが出てくる可能性もあるし、勝ちゲームで7回から9回に入る可能性がある選手をこの時期に獲れたのは追い風」と話した。

 また、この日にジョーダン・アルメンゴ投手(31)を戦力外とし、ウエーバー公示を申請したと発表。アルメンゴは今季に中日から移籍してきたが、春季キャンプからコンディションが整わず、1軍で登板することなく、医師の診断を受けるために4月28日に渡米していた。

 これで、ヤクルトの外国人選手はバレンティン、ブキャナン、ハフ、カラシティー、ウルキデスの5人となる。