阪神は今秋ドラフトで即戦力左腕の獲得も目指す。有力候補に浮上するのが早大・小島だ。15日の東京6大学リーグ明大戦に先発し、9奪三振の完封勝利。和田テクニカルアドバイザーが視察した。今秋は5試合連続完投など評価はうなぎ上り。関係者も「何よりも切れ味。手元で球が来る」と高評価。左腕投手ではNO・1の呼び声高い。

また、13日には練習試合の新日鉄住金広畑・坂本と日本生命・高橋の投げ合いを5人のスカウトがチェック。特に坂本には5月の都市対抗予選を7人態勢で視察するなど、動向を追い続けた。両者とも即戦力左腕として見込み、ランク付けを進めていく。

阪神は左投手の補強が急務だ。今季、先発陣で回ったのは岩貞だけ。39歳の能見が救援に配置転換され、34歳の岩田は終盤まで精彩を欠いた。新人の高橋遥は2勝したが、故障がちで酷使できない。人材不足に陥っており、好投手の獲得が課題だ。