日本ハムの2軍本拠地、千葉・鎌ケ谷で球団職員と“生身のゆるキャラ”という二刀流で活動する「DJチャス。」が27日、NPB史上初? の紫スーツ姿で表彰を受けた。

都内のホテルで開催された「NPB AWARDS 2018 supported by リポビタンD」に出席。「球団功労賞」部門で表彰され、名札には本名の「中原信広」と「DJチャス。」が連名で記される前代未聞のダブル表彰。会場では「謎の二刀流キャラクター」と紹介され、ダークスーツにネクタイ着用がドレスコードの中で「DJチャス。」の正装である紫スーツにハチマキ姿、トレードマークである竹刀を持ち込んで登壇。会場が、ざわついた。

「DJチャス。」こと中原信広さんは、日本ハムで首都圏事業部ディレクターの肩書を持つ。今年で入社29年目のベテラン社員。チームの本拠地が東京にあった時代から、北海道へ移転後にかけて17年間は1軍広報、その後は鎌ケ谷で2軍施設のボールパーク事業の推進や「DJチャス。」として斬新なアイデアと軽快なトークで来場者を楽しませ、明るい話題を発信してきた。同賞は各球団から球界の発展に貢献してきた人へ贈られる賞で、これまでの経歴が評価された。

球団職員名とキャラクター名の1人2役で表彰されるのは、長いプロ野球の歴史上でも初めてとみられる。本人も大興奮。「なんか、場違いなところへ来てしまったような気がするけど、感謝しなきゃ…ですね。こういうものは自分には無縁だと思っていたし、しかもこういう形で表彰されるとは思わなかった」と、まさかの二刀流での受賞にも照れた。「今後も自分らしく、この世界で何かのお役に立つことができれば…。得意とする分野はPRなので、早速、週末の12月2日は鎌スタで『鎌ケ谷ランフェスタ2018』がある。皆さん当然、取材に来てくれるよね?」と、笑わせながら紫スーツ姿で会場を後にした。