<楽天4-6オリックス>◇4日◇Kスタ宮城

 

 楽天が7連敗を喫した。先発木谷は勝利投手の権利まで、あと1死のところまで無失点に抑えていたが、5回2死満塁からグランドスラムを浴びてKO。打線は12安打で4得点と、効率の悪い攻撃となった。野村監督は「ウチには不思議な投手が多いと思いませんか?

 急にストライクが入らなくなる。多摩川の巨人グラウンドで教えていた、少年野球を思い出すよ。悩む段階、問題のレベルが低すぎて困る。投手は常に2大恐怖と戦っている。打たれる恐怖、四球を出す恐怖。四球を出す恐怖の方が、怖いんだもん」と、まずは投手陣をボヤいた。

 続いての対象は、7回2死一、二塁で一邪飛に倒れたリック。「ダメ押しができない、タイムリーが出ないのがウチの課題。リックがな。リックの得点圏打率も、トータルで見れば3割行くよ。でも、ここで、っていうところで勝負弱いんだよ。どうでもいいところでは打つんだけどね」とガックリ。

 光明としては、先制した3回は、内村がセーフティースクイズを決めた。また、9回に中村が1号ソロを放った。「あれはスクイズじゃないんだ。あいつが勝手にセーフティーやってな。(三塁走者の)聖沢がいい走塁したよ。脇役が成長の兆しを見せているけどね。レギュラーを取れるようになってくれれば、いろんな攻撃の形ができてくる。9回は少し粘りを見せたかな。逃げ切りのエースが出てきて粘ったから、少しね。救いとまではいかないけど」。その時だけは、野村監督の表情が、ちょっぴり緩んだ。