<阪神8-2広島>◇8日◇甲子園

 阪神金本知憲外野手(41)が初の1試合3本塁打でチームの連勝をたぐり寄せた。下柳とともにお立ち台に立った主砲は「何年かに1回あるかないかの日がきょうでしたね」と喜んだ。

 ここまで全試合で打点をマーク。前日の逆転サヨナラ二塁打に続き、この日も主役を張った。1回1死二、三塁で斉藤の139キロを右中間席へ。この先制3ランが幕開けだった。

 第2打席の3回1死一塁では高めに浮いたスライダーを強振。第1打席とほぼ同じ場所にたたき込んだ。5回1死で今度は林から右翼席へ。3打席連続本塁打に「まぐれです」と謙遜(けんそん)した。

 ファンの夢を乗せた第4打席では右翼への大飛球を放ったが、惜しくもファウル。しかし、右前適時打を放ち、4安打7打点の大暴れだった。

 連勝を演出した金本は「大阪ドーム(京セラドーム大阪)ではいい形がつくれなかった。連勝したので、これをきっかけにいい形ができるようにしたい」。満面の笑みを浮かべた“アニキ”が甲子園のファンに約束した。

 [2009年4月9日2時30分]ソーシャルブックマーク