<ヤクルト6-2広島>◇28日◇神宮

 8回を87球で投げ終えた。球宴明けの初戦を、ヤクルトの石川が省エネ投球で飾った。「この展開は完投しないとだめ」と、今季初完投を逃した悔しさをあらわにしたが、9勝目をマークした。

 「先に点を取ってもらって、気持ち良く投げられた」と石川。6回まで三塁を踏ませなかった。三振1、無四球と持ち前の打たせて取る投球が光った。7回に犠飛で失点し、8回にも石原にソロを許したが、2失点にとどめた。

 8回1失点だった19日の広島戦に続いての好投となった。荒木投手コーチが「彼はコントロールがよければ、投球術は持っている投手」と話せば、女房役の相川も「両サイドにしっかり来ていたので、サインを出しやすかった」と絶賛した。

 今後は毎週のように、6連戦となる。後半戦の開幕戦で、左のエースが8回まで投げきった意味は、チームにとっても大きかった。

 [2009年7月28日23時34分]ソーシャルブックマーク