年男の中日山本昌投手(47)が4日、神奈川・藤沢市内の母校・日大藤沢グラウンドで始動した。

 球界最年長のベテランは、弟で同校野球部の山本秀明監督(42)や後輩たちが見守る中、母校の校舎をバックにキャッチボールも行うなど午前、午後の2部練習。「天気も良く、気持ちよく始められた」と笑顔をみせた。

 年明けに母校で新年のスタートを切ることは、もはや恒例行事。ただ、今季は節目のプロ30年目。特別な思いもあるようだ。「このグラウンドから中日ドラゴンズにドラフト指名してもらった。本当に中日で良かったなと思う。他のチームだったらこう長く続けていられなかったと思うし、1勝もできていなかったかもしれない。中日で良かったし、この学校に来て良かった。感慨深いものがある」と語った。

 プロ30年目の目標は「CSとかもありますが、古い野球選手ですのでセ・リーグを制覇することが一番。個人的には1シーズン1軍でやりたい」。年齢や年数が注目され、投げても打っても、年長記録がついてまわるが「成績が伴わなければ引退と決めています」と潔い。「年齢でハンディキャップはもらえません。いちプロ野球選手として頑張りたい」と決意を口にした。