<中日3-5ヤクルト>◇7日◇ナゴヤドーム

 守道竜が延長10回の末、ヤクルトに敗れた。首位巨人とは今季最大の14・5差が開き、自力優勝が消滅した。

 高木守道監督(71)は「ノーアウト満塁で0点じゃ…。だからまた勝てる試合を落としたということや」と怒り心頭だった。やり玉に挙げたのは、井端の適時打で追いついた7回。なお無死満塁のチャンスで、代打藤井が村中の難しい初球の変化球に手を出し、凡退した場面だった。「追い込まれてもないのに、何で初球を泳いで打たなあかんのか!」。続く大島にはスクイズのサインを出したが、外角のボール球にバットは空振り。三塁走者の平田が憤死するなど結局同点止まりに終わった。勝ち切れない展開続きに、高木監督は「自力なんてとても優勝できません。他力しか。優勝どうこうなんて状況じゃない」と吐き捨てるように会見を打ち切った。