西武の嶋重宣外野手(37)が3日、埼玉・所沢の球団事務所で引退会見を行った。

 決断した理由について「今年8月に2軍でたまたま打撃が好調だった時、1軍に上がれなかった。ユニホームを脱ぐしかないと思いました。若い選手が打つと悔しかったのに、ナイスバッティングと思うようになった。勝負ごとの世界で優しさが出てしまった。そういうところも自分の中で変わってしまった。潮時かなと思いました」としみじみ振り返った。

 現役生活19年。「今はスッキリしています」と晴れやかな表情で語った。通算成績は1034試合に出場し、打率2割7分9厘、126本塁打、421打点。広島時代はプロ10年目に首位打者を獲得し“赤ゴジラ”と呼ばれた。