阪神一二三慎太外野手(21)が安芸キャンプ第1クール最終日の5日、フリー打撃で掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)を驚かせた。

 左翼フェンスをオーバーを2連発。その弾道は内野手がジャンプしそうな低空ライナーで、失速せずフェンスをギリギリで越えた。ケージ裏で見守った掛布DCも思わず拍手だ。「身体能力にすごいものがある。太ももの太さがすごい。いいポイントで打ったのは数えるほどしかない。それでも、あそこまで行く」と感嘆した。

 一二三にとって、第1クールは試行錯誤の連続だった。掛布DCにはバットのトップ位置を作るよう指摘されていた。「グリップが(上から)1回下がってトップまで上がってこない。トップがないんだ。川上哲治さんの名言で『ボールが止まって見える』というのがあるように、打撃は球を遅く見たいもの。スローモーションで球を見られるよう努力する。(一二三は)トップがない分、間合いがない。ボールと衝突してしまっている」。この日はグリップを下げた位置から始動し、強い打球も目立つようになった。一二三も「だいぶいい感じです。腕を下げました」と話す。特打では打撃投手を務める掛布DCの球を打つなど、密着指導を受けていた。