巨人は19日、キューバ代表フレデリク・セペダ外野手(34)の譲渡契約について、キューバ野球連盟、セペダ本人と合意したことを発表した。セペダは両打ちの強打者で、五輪に2回、WBCに3大会連続で出場。「赤い稲妻」の異名を持つキューバ打線の4番を任されてきた。

 巨人はセペダの加入を契機とし、キューバ野球連盟との間に、野球技術の向上と人的交流を目的とした友好協定を結んだ。コーチ研修などについても検討を始める。

 セペダは5月中旬にも来日の予定。背番号は「23」に決まった。原辰徳監督(55)は、09年の第2回WBCで侍ジャパンの監督を務め、セペダの実力を熟知している。「WBCでも非常にマークしていた。素晴らしい選手。大きな戦力として加わってくれる」と述べた。

 原沢敦球団代表兼GM(58)は「セペダ選手の獲得に全面協力をいただいたキューバ野球連盟の方々に感謝します。野球王国のキューバは、身体能力が高く実力ある選手が多いため、今後も調査に力を入れたいと思います。また、これを最初の1歩とし、友好協定に基づいた双方の野球技術の発展につながるよう努力します」とコメントした。